ドクダミ系つぶやき日記

くすぶりながら転がりながら日々の思う事を。

夫婦でいることの意味

父が事故で入院して、母が病院へ日参して世話をしている。

 

私が小学生の頃には両親は既にあまり仲が良くなかった。父は単身赴任で3,4年ごとに海外へ行き、たまに日本に帰ってくるという半母子家庭のような生活をしていた。

仲良くなくても、冠婚葬祭、学校の行事等は淡々とこなす父と母。

父が用意している赴任前のスーツケースに避妊具が入っていても、「男だからね」的に「日本製はいいらしいわ」と表情変えずに空港まで見送り、責めることなく、時々手紙や日本食を送ってあげていた。

二人で仲良く何か一緒にする、とか両親が2人で楽しそうだな、とかはあまり記憶がない。

母は多分、金銭的な面、父親という存在が私には必要であったろうことで自分の気持ちは一番後回しにしてきたんだろうと思う。

かといって、母には悲壮な耐える女、みたいな感じはない。

時々カラリ、と毒を吐いたり、友達と遊びにいったりどこか自由な感さえある。

 

ここへきて思うけれども、夫婦とは最早好きとか嫌いとかじゃないのかもしれない。

生活共同体。

私自身が経験した結婚はどこまでも自分の気持ちに忠実でありたい、という結婚だった。いかに自分がどう感じるか、っていう。自分どう感じるかを相手に伝えるのは大事なことではあるけれど、ある意味私の気持ちを受け取ってというエゴでもあるし、支配でもある。

母はその点では私とは違うのだろう。

 

あれだけ酒にのまれて好き勝手にしている父を世話できるのは愛というより義務感からだと思うし、それは長い間夫婦として過ごしてきた慣習みたいなものなんだろうか・・・・

 

結局、恋愛どうのこうのいっても、それは一時の感情のうねりでそれが一生続くことはない。男女の間で最も大事なことって、自分の人生を任せられることなのかしら・・・と、母を見て思う。

幸せなのかどうか、はよくわからない。でも、母がよければそれでいい。