手作りだからなんだというのだ
子供がバレエ教室に通っていたころ、発表会向けの衣装を作る事になり、手作りと聞いただけで鳥肌がたったのだが、普段仕事で土日しか子供と向き合っていない私は、罪滅ぼしのために慣れない針仕事を「私なりに」頑張った。
だが、向き不向きってある。
ミシンの使い方すらもう覚えていない。衣装の型紙すらうまく切れない。ボタンホールなんてまさか作れない。下手な合コンより苦しい。
なもんで、全く進まず。
かたや、家事全般子供の洋服なんて作るの訳ない、っていう奥様。本当に素晴らしい。こういう人が家庭にいたら、仕事に打ち込めて安心して働けるなあ、って思う。
友人に愚痴ると、そこはふつうそういう奥さんになりたいなあ、っていうんじゃないの?ってつっこまれるけど、私は家にはいれない気がするので・・・
結局、その素敵奥様たちの手を借りてなんとか衣装を作成するも。そうとうに遅れてしまっていた。いいわけすれば、平日9時すぎにボロ雑状態で帰宅する私に苦手な針仕事しろ、って苦行です。
遅れている衣装の作業に衣装担当の先生からいわれたこと。
「徹夜してでもやってください」
もう、無理だとおもった。やめようって思った。
ただ、発表会は共同作業なので途中でやめるとはいえない。
徹夜しろ、って・・・・
くだらねえ。
たかが衣装で徹夜って。だったら最初から外注だせばいいんじゃないか。
何が嫌って、その母親神話みたいな手作り絶対神話みたいなやつ。
ホント、くだらねえ。
手作りで手間暇時間かけた方が愛情があふれてる!みたいなのが
もうアレルギーです。
やりたい人はやればいいけど。出来ない人もいるんだよ!
手作り嫌いな人もいるのー!
バレエの衣装なんて私にハンドルできるほど器量がなかったと思ったので、発表会を期に娘には申し訳ないがやめることにした。
お互いにイライラしながら続ける必要はないのだし。
・・・って、やめちゃるわ!と息巻いていたのですが。
なんと、バレエ教室の方が閉鎖に。
私の他にもクレームついたようで、生徒ごっそりやめるとか保護者同士のもめごとがあったそうな。
後味悪いけど、子供には教室がなくなったよーっで言い訳が出来た。
また、バレエやりたいっていわないで、とそれだけ祈っている。